つらく苦い失恋も、受け止め方によっては、失うことより得られることのほうが多い、大変貴重な経験になります。
失恋によって失うことは何でしょうか。
好きな人、1人だけです。
あらためて考えてみると、それだけです。
たしかに好きな人1人を失うといっても大きな痛みが伴うことではありますが、こうした意味を踏まえて前向きに考えましょう。
考える余裕すらないかもしれませんが、現実として失う人は、1人だけです。
得られた思い出や経験までが消えるわけではありません。
あなたの中にきちんと蓄積され、今後に生かされる日を待ち望んでいます。
私が今このように失恋について、話ができている理由はなぜでしょうか。
私も過去の失恋によって傷を負った経験があるからです。
失恋によって泣いたり、悔やんだり、後悔した経験があるからです。
だからこそ、失恋した人の気持ちが理解できるようになったり、失恋についての話を書くこともできたりしているわけです。
当時の私は「もうこんな経験なんて二度とするものか!」と思いました。
では、そんな経験をしなかったほうがよかったかというと、これもおかしな話ですが「経験してよかった」と思うのです。
同じ経験をしたくはありません。
しかし、経験できてよかったなとは思うのです。
失恋によって、得られたことがたくさんあったからです。
おかしな話ですが、失恋をしなければ、今の私は存在していません。
つらい経験は、そのときの一時的な出来事であって、今になって振り返ると感謝さえ感じてしまうのです。