世の中では正義が負けることもあります。
「正義は必ず勝つ」というのは真っ赤な嘘です。
映画やドラマでは正義が勝ってめでたしめでたしが定番ですが、現実は違います。
黒であっても、権力者が白と言えば白になるのは日常茶飯事です。
世の中では正しいことが認められず、間違っていることが認められることがあります。
いくら正義を主張して戦っても、権力者の力にはかないません。
正義を主張した人が認められないどころか、逆に理不尽な仕打ちを受けることもあります。
弱い正義と強い悪があれば、残念ながら、強い悪のほうが有利でしょう。
「そんなことがあってはならない!」と憤慨するところですが、実際にあるのです。
世の中には不条理があります。
結果として正義が負けてしまうのはよくあることです。
世の中では、努力が報われないこともあります。
「努力をすれば報われる」という言葉を聞きますが、真っ赤な嘘です。
もちろん努力は必要ですが、必ず報われるわけではありません。
努力をしても、それ以上に努力している人もいます。
世の中には、もともと才能がある人もいます。
才能のない人が努力しても、もともと才能のある人にはかないません。
定員や年齢制限などどうしようもないこともあります。
必死で努力をしても、不可能の壁に直面して諦めざるを得ないことがあります。
「そんなの嘘だ、信じられない!」と思いますが、残念ながら現実です。
正義が負けることもあり、努力が報われないこともあるのなら、世の中に絶望を感じるかもしれません。
何をやっても無駄なような気がするかもしれません。
しかし、そうではないのです。
そんな世の中をたくましく生きることに、意義があります。
そこをうまくやりくりしていくことです。
絶対ないと信じたくても、絶対あるのですから、うまく付き合うしかありません。
不条理な世の中にほんろうされながらも、前向きに生きることです。
絶望するのではなく、希望を持って生きること。
たとえ不条理なことがあっても、腐ることも絶望することもなく、人生を最後まで生き抜くことです。
納得できなくても、足を止めずに前進していくことが大切です。
人生であなたに与えられた課題の1つです。
時間は前にしか進まないのですから、とにかく前向きに生きることが大切です。
川の流れる水のように、すいすい流れていきましょう。
岩があれば、ぶつかって横によけるだけです。
滝があれば、そのまま落ちるだけです。
「どうして岩があるの?」「どうして滝があるの?」と腹を立てたところで仕方ありません。
そういうものなのですから、難しく考えず、素直に受け入れてください。
厳しい世の中ですが、たくましく生きてください。
世の中の不条理に腹を立てつつも、腐ることなく、ひたすら前に進み続けましょう。
人生は魂を磨く修行です。
傷ついたり涙を流したりすることもありますが、立ち止まらず前に進み続けるだけでいいのです。
腐らないだけで「腐らなかった」という結果が残ります。
厳しい世の中は、たくましく生きるだけで意義があります。