「頑張れば食べきれそう」という場面があります。
満腹に近い状態ではあるものの、頑張って胃に押し込めば、ぎりぎり食べきれそうな場面です。
まず基本的な考え方として、食事はできるだけ残さず食べきることが大切です。
むやみに食べ残すと食品ロスにつながります。
難しいのが「頑張れば食べきれそう」という微妙なシチュエーションです。
頑張れば食べきれそうなとき、どうすればいいのでしょうか。
答えはシンプルです。
無理をせず、残すのが正解です。
もちろん「あと一口で食べ終わる」という場合なら別です。
ぱくっと口に入れて、それで終わりです。
頑張るとはいえ、一口くらいであればさほど悪影響もないでしょう。
余分なカロリーを取ることになりますが、一口なら大したことではないはずです。
しかし、まとまった量が残っている場合なら別です。
まとまった量の食事には、まとまったカロリーがあります。
200~300キロカロリーほどになるはずです。
200~300キロカロリーは、30分のランニングで消費するカロリーであり、なかなかばかになりません。
「頑張れば食べきれそう」とはいえ無理があります。
「頑張らなければいけない」という時点でイエローカードです。
すでに無理が生じている状態です。
食事は、頑張って食べるものではありません。
おいしく食べるものです。
頑張って食べてしまうと、おいしいものもおいしく感じられません。
苦しい表情をしながら嫌々食べることになるため、感謝の気持ちも半減します。
おなかがいっぱいに膨れることで、気分や体調を悪くすることもあるでしょう。
大好きな食べ物であっても、無理やり食べるとトラウマになり、嫌いに変わってしまうかもしれません。
もちろんカロリー面も見逃せません。
余計なカロリーを摂取することになって肥満につながります。
きれいに食べきることも大切ですが、だからといって健康を害することになっては本末転倒です。
「頑張れば食べきれそう」と思ったときが、運命の分かれ道です。
無理をしないで残すことです。
頑張って食べようとすると、時間がかかります。
胃の中にぎゅっと押し込むことになるので、一口一口のペースが遅くなります。
一口食べてはため息をつき、また一口食べてはため息をつく、という繰り返しになるでしょう。
すでにいっぱいいっぱいの状態なので、一口に普段の倍の時間がかかるに違いありません。
のろのろした食べ方になってしまい、結果として時間の浪費になります。
頑張る状態になれば、ストップです。
自分に優しい声をかけ、中断を促してください。
「頑張るくらいなら残そうよ」と。
食べ残すことになりますが「残してしまってごめんなさい」と謝ればいい。
嫌々食べるくらいなら、残したほうがましです。
食べきれずに残してしまうのは仕方ないことです。
状況が許すなら、テイクアウトも利用しましょう。
自宅に持ち帰れば、タイミングをずらして食べることができます。
少ない量かもしれませんが、軽食や小腹を満たすくらいなら十分でしょう。