テレビや雑誌で、夫婦のなれそめインタビューを見かけることがあります。
夫婦というくらいです。
エピソードの多くは好印象のものが中心です。
「一目惚れでした」
「最初から運命を感じていました」
「最初から相性が合って、いつの間にか交際していました」
定番のエピソードが聞かれますが、面白いのはそれだけではありません。
中には意外なエピソードがあって驚かされることがあります。
「第一印象は悪かったです」
「初めて会ったときの印象は、よくありませんでした」
「むしろ最初は嫌いな人でした」
第一印象は悪かったというエピソードがちらほら聞かれます。
あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
普通に考えて、第一印象が悪ければ、友人になるのさえ難しく、結婚は不可能であるように思えます。
しかし、実際に第一印象が悪い人と結ばれている現実があります。
なぜ第一印象の悪い人と結婚できたのでしょうか。
ギャップを演出しやすい状況だからです。
第一印象は、あくまで第一印象にすぎません。
第一印象は長く残りやすい傾向があるだけで、後から変えることが不可能というわけではありません。
第一印象が悪くても、その後の振る舞いによって印象を改善していくことが可能です。
第一印象が悪いことは、チャンスです。
第一印象が悪ければ、後は印象がよくなる一方だからです。
「最初会ったときは悪い印象だったのに、意外といい人だね」
最初の印象が悪かった分だけ、ちょっとしたことで好印象を感じてもらえます。
「意外といい人なのですね」と驚かれ、感動されます。
そのギャップに魅力を感じて、一気に親しくなれることがあります。
悪印象が好印象に変わることもあれば「嫌いな人」が「好きな人」に変わることもあるのです。
「死ぬほど大嫌いな人」が「死ぬほど大好きな人」に変わることも、実際にあり得る話です。
「第一印象が悪いから結婚相手にならない」と決めつけないことです。
最初から可能性を切り捨てないことです。
事情があって、たまたま最初の印象が悪くなってしまうこともあります。
悪く誤解しているだけかもしれません。
何度か会っていくうちに、相手の本当の姿が見えてきて、だんだん印象がよくなっていくことがあります。
大切なことは「可能性を残しておく」ということです。
「第一印象が悪いから二度と会わない」と考えるのは早合点です。
仲良くなるチャンスを逃すことになりかねません。
安易に切り捨てるのは、仲良くなるチャンスを逃すのと同じです。
意外な展開を期待しましょう。
第一印象の悪い相手と結ばれたカップルがいるように、初対面の印象が悪くても、意外な展開もあり得るのです。