いい人ぶっている人がいます。
たしかにいい人ぶっていれば、周りから好かれるでしょう。
明るい印象や親しみやすい雰囲気があるため、人を引きつける力が出ます。
「優しいね」「心が広いね」「頼りになるね」と褒められることも増えるでしょう。
いい人ぶっていれば、周りから好かれ愛され、ますます出会いに恵まれるだろうと思います。
しかし、これは違うのです。
結局のところ、見せかけにすぎません。
いい人ぶっているのは「いい人のように見せている」ということです
演技をして、偽りの自分を見せているだけにすぎません。
いい人ぶっていると、必ずいつかどこかで限界が来ます。
振る舞いのつじつまが合わなくなり、不自然な様子が生まれます。
「何だかおかしい。この人は何か裏があるな」
気づく人は気づきます。
自分ではいい人ぶっていても、周りから見ると、不自然な様子が目立つため、意外と簡単にばれます。
不自然に優しかったり、建前の発言ばかりだったり、好かれるための振る舞いが目立ったりです。
「あの人は、みんなにいい顔をしているだけだね。仮面をかぶっているね。本音で話していないよね。接していないね」
誰からも悪く思われないよう手抜かりなく振る舞う様子は、あざといと思われます。
いずれ周りから見抜かれると、好印象から悪印象に一変します。
周りの人から信用されなくなるのはもちろんのこと、人から紹介されることもなくなるのです。
大切なのは「嫌われてもいい」という覚悟です。
「嫌われてもいい」という覚悟で生きることです。
都合がいいなら「イエス」と受け入れますが、都合が悪いときはきちんと「ノー」と断ります。
いいときは「いい」と答えますが、ダメなときはきちんと「ダメ」と応えます。
素晴らしいものは「素晴らしい」と言いますが、おかしいものは「おかしい」と答えます。
変に自分を曲げず、着飾らず、自分に正直になります。
相手の顔色もうかがいません。
ありのままの自分を見せていくようにします。
「嫌われてもいい」という覚悟で生きると、とげは出るかもしれませんが、ありのままの自分でいられます。
余計な演技をしないで、ありのままの自然な自分を表現していることになるからです。
ありのままの自分を表現して生きたほうが、長期的に見ると、納得した人生を歩めます。
時には反感を持たれるかもしれませんが、正直な自分を見せた結果なら気にしないことです。
それが本当の自分です。
去って行く人もいるかもしれませんが、残る人もいます。
それが本当の友人です。
本当の友人と親しくしたほうが、良い人間関係が築けます。
自分らしく生きている人は、自立心と主体性があって魅力的です。
きちんと自分の軸を持っていて、それに従って生きているので、周りから「魅力的な人」として映ります。
人を引きつける力が強くなり、結果として出会いにも恵まれるのです。