「運命の出会い」と聞いたとき「長期的な関係」を思い浮かべる人がいます。
たとえば「一生の友」「生涯の師」「人生の伴侶」です。
親友とは、人生に大きな影響を与え、長い付き合いになるでしょう。
恩師との出会いも、後々まで影響を及ぼす関係になるでしょう。
伴侶との出会いも、特別な事情がなければ、死ぬまで寄り添う関係になるはずです。
どれも運命の出会いと言えるのは間違いありません。
長い付き合いをする相手と巡り合った瞬間は、まさしく「運命の瞬間」と言えるでしょう。
しかし「運命の出会い=長期的な関係」と考えるのは思い込みです。
もちろん長期的な関係も運命の出会いと言えますが、その限りではありません。
短期的な関係であっても、人生に与えるインパクトが大きければ、運命の出会いと呼べます。
運命の出会いは何か。
運命の出会いは「多大な影響を及ぼした出会いのこと」をいいます。
大切なのは「影響の大きさ」です。
どれだけ大きな影響を受け、どれだけ価値観や考え方が変わり、どれだけ人生にインパクトを与えたかです。
たとえ一生に一度しか会っていなくても、人生に多大な影響を及ぼしたなら「運命の出会い」と呼べるのです。
たとえば、あるとき不慮のアクシデントに見舞われたとします。
そんなとき偶然出会った人がいて、その人のアドバイスによって、気づきが得られました。
気づきが得られたおかげで価値観や考え方が一変しました。
自分の未熟さに気づき、深く反省でき、その後の生き方が飛躍的に向上しました。
出会いは一瞬ですが、それによる影響は一生です。
その人と会ったのは一度きりであっても、人生に多大な影響を及ぼしたなら「運命の出会い」と呼べます。
運命の出会いは、あなたのすぐそばにあります。
何の前触れもなく、突然やって来ます。
幸せな瞬間にあるとは限りません。
アクシデントや不幸なときに出会うこともあります。
運命の出会いを区別する基準は、影響の大きさがポイントです。
長く付き合う人とは限らず、一期一会の人ということもあるのです。