買い物をするときは、ある癖をつけておきましょう。
それは「必要なものなのか欲しいものなのか考える」という癖です。
買い物には、大きく2種類あります。
「必要なもの」と「欲しいもの」です。
それぞれ意味が似ているため、混在している人もいるかもしれませんが、本質は全く違います。
必要なものは、生活するために欠かせないもののことをいいます。
「それがないと、生活をしていくのが難しい、もしくはできない」というものを指します。
一方、欲しいものは、あくまで個人の欲求を満たすための買い物のことを言います。
「なくても生活できるが、所有欲を満たすために手に入れたい」というものです。
必要なものは限りがありますが、欲しいものは限りがありません。
欲しいものを手に入れようとすると「あれも欲しい、これも欲しい」と購入していると、どんどんお金が消えます。
買い物の際、必要なものと欲しいものを区別する癖をつけておきましょう。
たとえば、デパートの売り場で、魅力的な商品を見つけたとします。
そのとき「これは必要なものだろうか、欲しいものだろうか」と自分に問いかけ、冷静に考えるようにします。
「それがないと生活に困るかどうか」という基準で考えると、判別しやすくなります。
生活に必要なら、購入します。
単に欲しいだけなら、いったん購入は控えます。
どうしても欲しい気持ちが収まらないなら、自分にご褒美を与える機会まで、こつこつお金を貯めながら待つようにします。
売り切れる心配もありますが、ほとんどの商品が手に入る時代です。
商品番号を控えておき、売り切れたら、取り寄せてもらえばいいでしょう。
たとえ取り寄せられなくても、インターネット上で探せば、中古やオークションで見つかる可能性が高いはずです。
限定品を除いて、その場で買わなくてもほとんどの商品が手に入ると考えていいでしょう。
無駄な買い物を100パーセント減らせるとは限りませんが、少なくとも無駄な買い物を減らす効果があります。
購入前、必要なものと欲しいもののどちらに該当するか、一度冷静に考える癖をつけるだけです。
この癖があるだけで、無駄な買い物が大幅に減ります。
頭で考えるのが苦手なら、メモ書きを使うのも方法です。
手帳や買い物リストなどに、次のような注意喚起のメモ書きを書いておきます。
「購入前は、必要なものか欲しいものか、よく考えること!」
買い物で迷ったときは、あらかじめ書いたメモ書きを確認します。
はっと我に返り、冷静になれるでしょう。
頭でぼんやり考えるより、文字で確認することで、より冷静になって考えることができるはずです。