完全に緊張をなくそうとしていませんか。
たしかに緊張が完全になくなれば、どれだけ楽で快適でしょうか。
まったく緊張しなくなる状態も、不可能というわけではありません。
結局のところ、慣れです。
最初は緊張しても、十分な場数を踏んで慣れれば、いつかまったく緊張しなくなる日がやってくるでしょう。
しかし、その域に達するには、数百・数千という膨大な場数が必要です。
テレビの司会者やアナウンサーなど、日頃から人前で話す仕事に就いている人でないかぎり、達成しにくい場数です。
高い目標を掲げて、プロを見習うのはいいのですが、完全に同じにするのは難しい。
限られた場数で緊張をゼロにするのは、現実的に困難です。
ここで、取り入れたい考え方があります。
完全に緊張をなくそうと考えるのではありません。
「少し緊張がほぐれたらよい」と考えましょう。
緊張をゼロにするのは、最初から諦める。
少し緊張がほぐれるだけでいいなら、達成目標が低くなります。
簡単な取り組みだけで、すぐ達成できるでしょう。
深呼吸やストレッチ体操などして「さっきよりは緊張がほぐれている」と思えば合格です。
合格ラインが低いので、誰でも達成できるでしょう。
「さっきよりは緊張がほぐれている」と思うことで、自分を褒めることができ、ますます緊張もほぐれていきます。
できれば少し大げさに達成できた自分を褒めたい。
「よし。少し緊張がほぐれた。素晴らしい。上出来だ」と思うことが大切です。