仕事ができない人は、不自然な場所から名刺を取り出します。
たとえば、ズボンのポケットです。
小物を入れるためにあるポケットですから、名刺も入れてよいと思うかもしれません。
たしかにズボンのポケットは、小物を入れやすくて取り出しやすい場所です。
名刺も、軽い気持ちで入れてしまいがちです。
しかし、ズボンは歩くたびに伸び縮みする場所です。
ズボンのポケットに名刺を入れていると、名刺がしわだらけになったり汚れたりします。
破れることもあるでしょう。
名刺交換の際、ぼろぼろになった名刺を渡すことになるため、相手に不快感や悪印象を与えてしまうのです。
名刺は、ただ渡せばいいわけではありません。
名刺は、もう1つの顔でもあります。
最もきれいな状態で渡すのがマナーです。
名刺を取り出す場所も、相手は見ていないようで見ています。
ズボンのポケットから名刺を取り出すと「私はビジネスマナーを知らない人間です」と公言しているようなもの。
不自然な場所から名刺を取り出すと、名刺がきれいな状態であっても、常識とマナーを疑われるでしょう。
一瞬の場面であっても、仕事ができない印象を与える可能性があるのです。
名刺はどこに入れておくべきか。
仕事ができる人は、名刺を名刺入れに入れておきます。
本来、名刺を入れる場所は、名刺入れです。
名刺入れに入れておけば、名刺がしわになったり汚れたりすることはありません。
名刺交換の際、名刺入れから名刺を取り出して渡すのが最も好印象です。
当たり前のことを、当たり前に心がけることが大切です。