別れ話の時点では、まだ恋人関係です。
お互いため口だったり、ニックネームで呼び合ったりなど、打ち解けた話し方になっているでしょう。
お互い慣れ親しんだ関係では、別れ話をするときも、緊張感のない雰囲気になりやすい。
そんなときは、敬語を使って話してみてはいかがでしょうか。
敬語とは、相手に敬意や丁寧な気持ちを表す表現です。
初対面の人間関係でよく使われる言葉遣いですが、別れ話のとき、あえて使うのも工夫です。
敬語を使うと、他人行儀でよそよそしい雰囲気が出ます。
たとえば、今まで相手をニックネームで呼んでいたなら、敬称を付けて呼ぶようにします。
「タカヒロ」という呼び捨てで呼んでいたなら「タカヒロさん」というように呼びます。
「すーちゃん」という愛称で呼んでいたなら「鈴木さん」と敬語で呼びます。
敬語で話すと、適度な緊張感が生まれます。
堅苦しい雰囲気になるため「真剣に真面目な話をしている」というアピールができます。
話し言葉も全体的に丁寧な敬語を使うようにします。
「そうだね」ではなく「そうですね」。
「難しいね」ではなく「難しいですね」。
「~しようよ」ではなく「~しませんか」。
敬語を使って堅苦しい雰囲気をアピールすれば「決意は固い」「もう心は離れている」というニュアンスも伝えられます。
意識的に話し方を少し変えるだけで、別れ話の雰囲気は大きく変わります。
急に話し方を変えるのが難しいなら、できる範囲で丁寧な話し方を心がけるといいでしょう。
敬語を使うと丁寧な印象が出るため、話し合いで相手の興奮を抑えることにもつながります。
改まった様子を伝えるのも、別れ話をスムーズに進める工夫の1つです。
丁寧な言葉遣いを保ったまま、疎外感を強調できれば、冷静に別れ話を進めやすくなります。