面接に通らない人は、面接室にいる間だけ面接だと考えています。
一見すると、普通の考え方に思えるのですが、不十分です。
面接室以外にも、評価に関係する場面があるからです。
社屋に入って受付の人に無愛想な挨拶をするが、印象の悪い噂が採用担当者に耳に入る。
社屋の下ですれ違う人も無視するが、その1人が採用担当者だった。
待合室でだらしなく待っている様子を、採用担当者がこっそり陰から見ている。
面接の帰り道の路上喫煙を、偶然社員が見かけ、採用担当者に通報する。
レストランで会社と面接官の愚痴を言い、たまたま居合わせた社員に聞かれる。
どこに社員がいるかわからない。
どこで社員が見聞きしているかもわからない。
社員は、面接室以外にいます。
面接室にいる間だけ面接だと考えると、思わぬ場所で失態や失言を見られるのです。
一方、面接に通る人は、家から出て、戻るまでが面接だと考えています。
家を出たときから気合をいれ、油断しません。
受付の人に会ったときも、面接官と同じように、礼儀正しい挨拶をします。
社屋に入って、廊下ですれ違う人とも、きちんと会釈をします。
待合室でも、余計なことはせず、静かに待ちます。
面接が終われば、用事がないかぎり、余計なことはせず、まっすぐ帰宅します。
帰宅するまで面接だと思っているため、油断しません。
その結果、つまらない失敗を防げるのです。