「現在、付き合っている人はいますか」
「今まで、何人くらいの人と付き合ってきましたか」
明らかにセクハラにつながる質問です。
しかし実際は、圧迫系の質問として、面接で聞かれる場合があるのも事実。
もちろん嫌がらせのため、質問しているわけではありません。
面接官が、わざわざセクハラ発言をするのも、意味があります。
明らかなセクハラ発言ですから、社内で言われる可能性は低いでしょう。
しかし、社内でセクハラ発言を言われることはなくても、意外な人から言われる可能性があります。
お客さまなのです。
お客さまとの雑談で「付き合っている人はいるの」という質問をされる機会は、十分あり得る状況です。
お客さまから言われたとき、とっさにどんな対応をするのかを確認する意味があるのです。
嘘をついたり、見栄を張ったりする必要はありません。
素直に応じることもできますし、断ることもできます。
どちらでも自由ですから、自分らしい対応を選びましょう。
答えるにせよ、断るにせよ、答えにくい質問にうまく対応する様子を見せるのがポイントです。
単なる雑談として受け止め、素直に答えるのもいいでしょう。
いるなら「いる」と答え、いなければ「いない」と答えます。
自分の気持ちが許せば、あまり深く気にせずに会話を続けるのも、大人の対応の1つです。
基本的にセクハラにつながる質問ですから、回答を拒むこともできます。
ただし、断るなら、言葉と態度に注意しましょう。
むっとした表情で「あなたにお答えする義務はありません」という断り方では、威圧感があり、相手を驚かせます。
「難しいご質問なので、ご勘弁ください」など、やんわりと落ち着いた言い方がいいでしょう。
にこにこしながら断れば、明るい雰囲気を保ちながら明言を避けることができるはずです。