面接官は、応募者の面接対応から、働きぶりを想像します。
たとえば、面接官がある質問をしたとき、応募者が企業の詳細データを使って答えたとします。
調べないとわからないデータを使って質問に答えていれば「時間をかけて、しっかり下調べをした」とわかります。
このとき、応募者の意欲や熱意だけでなく、働きぶりまで想像されています。
しっかり下調べをする人物とわかれば、仕事を依頼したときも、しっかり下調べをして対応するだろうと考えられるからです。
面接官が、圧迫しながら質問をしたとします。
わざと答えにくい質問をしたり、腹が立つ質問をしたりなどです。
このとき、応募者が堂々と対応できれば、仕事でプレッシャーがあっても、うまく切り抜けられるだろうと想像します。
応募者が堂々と対応している事実が、ある程度の証拠になるからです。
言葉遣いも、態度も、礼儀作法も、すべてそうです。
面接官は、応募者の面接対応を見て、実際に採用したときの働きぶりを想像しています。
つまり、面接対応とは、疑似的に仕事ぶりを見せているのと同じ状況なのです。
面接対応とは、自分の仕事ぶりを見せつける場と言うことができます。
仕事ができるアピールも大切ですが、常識と礼儀作法のある対応を徹底するほうが、はるかに説得力があるのです。