緊張している人は、必ず硬い表情をしています。
歯を食いしばる。
唇をかみしめる。
眉間にしわをよせる。
緊張しているから表情が硬くなるのも当たり前と思いますが、違うのです。
緊張するから、表情が硬くなるのではありません。
表情が硬いから、緊張するのです。
硬い表情をすると、表情筋からの電気信号が脳に伝わります。
脳は「今、危険が迫っている」と勘違いして、アドレナリンやノルアドレナリンなどのストレスホルモンを分泌します。
その結果、赤面したり、汗が出たり、体が震え始めたりするのです。
このことは、実際に試してみると、体感できます。
たとえば今、わざと硬い表情をしてみてください。
歯を食いしばる。
唇をかみしめる。
眉間にしわをよせる。
ぎゅっと力を入れて、自分の心境の変化に注目してください。
しばらくすると、だんだん暗くて嫌な気持ちになり、緊張を感じ始めるでしょう。
表情が硬いから、緊張するのです。
大切なことは、意識をして笑顔を心がけることです。
緊張を感じそうな場面になれば、楽しいことがなくても、にっこりとした笑顔を心がけましょう。
口角を上げて、柔らかい表情を意識するだけでもかまいません。
明るい笑顔をすると、表情筋からの電気信号が脳に伝わります。
脳は「今、楽しんでいる」と思い、エンドルフィンなどの快感ホルモンを分泌するようになります。
その結果、体の緊張が和らぎ、前向きで明るい気持ちになるのです。