モテる人は、案外気取った言葉を言わないものです。
気取った言葉を言わなければ、モテることができないわけではないのです。
モテる人であるほど、気取った言葉なんかより、雑談がうまいのです。
雑談がほかの人よりうまくて、いつの間にか相手を口説いてしまっています。
実は「口説き」とは「雑談」です。
いきなり人から「愛してる」と突然言われても、心の準備ができていないときは、驚いて何も言い返せなくなります。
しかし、何気ない雑談から始めると相手を驚かせることもなく、自然に入っていけます。
それでいて、相手に好意を持ってもらえる。
雑談をすることは、好きな人を口説くときにはもってこいなのです。
ナンパが上手な人は、この雑談からいつも口説いていきます。
私は高校1年のとき、体操部に入っていました。
同じ体操部員の同級生に「A」という男の子がいました。
Aはいつもモテます。
体操の練習試合のときも、一緒に練習をする相手校の女の子をさっそく口説いています。
Aとたまたま一緒にいたため、口説いている瞬間を見ていたのですが、私が最初思っていたほど、口説いてはいませんでした。
普通に「初めまして」から始まり、雑談しているだけです。
私は、これが彼の口説き文句なのだと思いました。
初めて会う人でも、普通に話しかけ、自然と仲良くなって、いつの間にか親密になるという流れが彼の口説きパターンだったのです。
気取った言葉など一言も使わずに口説くほうが、うまくいくのです。