体の最も弱い部分の1つに、アキレスけんがあります。
アキレスけんとは、切れると歩けなくなる、大事な部分です。
「アキレスけん」という名前は、ユニークだと思いませんか。
名前の由来は、ギリシャ神話です。
ギリシャ神話の中で、アキレスというギリシャ軍の英雄がいました。
アキレスは、不死身でした。
アキレスが子どものころ、母がアキレスを死後の世界の川に浸して、不死身にしたのです。
このとき、うっかり浸すのを忘れていた部分がありました。
かかとです。
川の水に浸すとき、母がアキレスのかかとをつかんでいたため、かかとだけ水に触れていなかったのです。
その後、不死身の力を得たアキレスは、大活躍を果たしました。
不死身なので、負けません。
数多くの敵を討ちました。
トロイア戦争では、ついにトロイア側の最高指揮官であるヘクトルも、討ち破りました。
しかし、その後、大逆転があります。
トロイア王子パリスに、かかとを弓で射られ、死んでしまったのです。
不死身のアキレスにとって、かかとだけが、唯一の弱点だったのです。
家族も、アキレスけんです。
自分の唯一の弱点です。
誰かに家族のことを悪く言われると、自分を悪く言われる以上に、傷つきます。
家族にもしものことがあれば、自分の人生に影響します。
自分とは別の存在ですが、自分の最も弱い弱点です。
自分の弱点ですから、自分のことのように大切にしましょう。