執筆者:水口貴博

スキンケアに必要な30の美容知識

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しわができる本当の原因は、乾燥ではなく、コラーゲンの損傷。

しわができる本当の原因は、乾燥ではなく、コラーゲンの損傷。 | スキンケアに必要な30の美容知識

「肌が乾燥すると、しわにつながる」

美容関連の記事ではよく見かける、おなじみのフレーズですね。

これは本当です。

乾燥した肌は、水分が不足している状態です。

表情を作ったときの物理的刺激に弱くなり、しわができやすくなるのです。

ただし、ここでよく誤解されていることがあります。

「しわの直接の原因は乾燥だ。乾燥さえ避けていればしわにならない」と考えるのは早合点です。

たしかに乾燥はしわの一因ですが、本当の原因ではありません。

実は、しわができる本当の原因とは、コラーゲンが傷むことです。

肌の真皮には、コラーゲンというタンパク質が、網の目状に張り巡らされています。

肌の張りと弾力は、豊かなコラーゲンのおかげです。

コラーゲンの弾力が豊富なら、表情による物理的なしわがあっても、できにくいです。

しかし、ここで悪さをするのが、紫外線です。

コラーゲンが紫外線によって傷ついてしまうと、弾力が弱くなります。

もともとコラーゲンは、体内で生成されるものです。

コラーゲンが損傷しても、すぐ回復してくれればいいのですが、そう単純ではありません。

新陳代謝とはいえ、肌とコラーゲンとでは、決定的に大きな違いがあります。

コラーゲンの新陳代謝は、肌の新陳代謝に比べ、大変遅いことです。

肌の角質は「およそ28日間」で入れ替わりますが、コラーゲンが入れ替わるには「およそ2年から6年」もかかるのです。

コラーゲンが体内で生成されるとはいえ、痛めば、回復に膨大な時間がかかるわけです。

コラーゲンの痛みが回復していないうちに、表情による物理的刺激が加わると、溝が元に戻らなくなり、しわになります。

コラーゲンを傷つける一番の原因は、紫外線です。

しわを作りたくなければ、乾燥を防ぐだけでなく、紫外線も避けることです。

乾燥も紫外線も、肌には大敵だということなのです。

スキンケアに必要な美容知識(11)
  • しわの予防のために、乾燥対策も紫外線対策も徹底する。
しわ対策は「コラーゲン配合」より「レチノール配合」のほうが、効果的。

スキンケアに必要な30の美容知識

  1. まず身につけるべきは、化粧品より、美容知識。
  2. クレンジングで心がけたい、美の3ステップ。
  3. 化粧水をつけて、すぐ乳液を塗らない。
  4. 乳液のべたつきが苦手な人は、オリーブオイルやホホバオイルがおすすめ。
  5. いい香りがするアロマオイルは、化粧品に含ませてもいいのか。
  6. 乾燥対策とは、水分を与えることではない。
    保湿成分を与えること。
  7. コラーゲンを塗っても、肌のコラーゲンにはならない。
  8. 化粧品に含まれるコラーゲンやヒアルロン酸のよくある誤解。
  9. 本当のセラミドを使った化粧品の見分け方。
  10. 肌質は、生活習慣によって、変えることができる。
  11. しわができる本当の原因は、乾燥ではなく、コラーゲンの損傷。
  12. しわ対策は「コラーゲン配合」より「レチノール配合」のほうが、効果的。
  13. 「表皮のしわ」と「真皮のしわ」の違いと対策。
  14. 濡れた髪を自然乾燥させるのは、髪を傷めるもの。
  15. 濡れた髪をくしでとかすから、髪がぱさぱさになる。
  16. 喉の渇きは、体から発する悲鳴である。
  17. 鼻の黒ずみを取るパックにまつわる、私の失敗談。
  18. 寝る時間を削ってまで、半身浴をする必要はない。
  19. 睡眠不足は、犯罪です。
  20. キュウリを使ったパックは、タイミングに気をつける。
  21. 昔から愛用している化粧品でも、ある日、牙をむくことがある。
  22. 原因は必ずしも、1つとは限らない。
  23. ビタミンの効果は、毎年リニューアルされるものではない。
  24. 無駄毛の上手な除毛手順。
  25. 荒れた唇には、蜂蜜とラップを使ったパックが効く。
  26. ノーメイクや薄化粧の人でも、最低限の紫外線対策は必要。
  27. 眠くて目をこすると、茶色のくまができる。
  28. 顔面マッサージのしすぎは、かえって顔のたるみを進行させる。
  29. 就寝がずれるとしても、できるだけ1時間以内に抑える。
  30. どうしても自分で解決できない悩みは、美容皮膚科に頼る選択肢もある。

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