コラーゲンやヒアルロン酸に関して、よく誤解されていることがあります。
コラーゲンもヒアルロン酸も、もともと肌に備わっている組織です。
肌の真皮には、バネの役割を果たす「コラーゲン」があります。
真皮のおよそ70パーセントは、コラーゲンです。
コラーゲンというバネの間を「ヒアルロン酸」というクッションが埋めている状態です。
ヒアルロン酸は、水分を蓄える力が、200から600倍もあります。
この保湿力によって、肌に豊かな張りと弾力をもたらします。
ただし年齢とともに、コラーゲンもヒアルロン酸も量が少なくなり、張りや弾力も次第に低下します。
40代になると、新しく作られることはほとんどなくなり、さらに弾力の低下が深刻になるのです。
しかし、コラーゲンやヒアルロン酸が含まれる化粧品を使うと、一変します。
肌が見違えるように、ふっくらし始めるのです。
肌に不足しているコラーゲンやヒアルロン酸が、補われたかのように感じるのです。
しかし、誤解なのです。
コラーゲンやヒアルロン酸そのものの影響ではありません。
それらの成分に備わった「保湿力」のおかげです。
コラーゲンやヒアルロン酸には、強力な保湿作用があります。
化粧品などの塗り物に含まれる、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分によって、肌の水分量が増え、ふっくらしたのです。
決して、真皮に不足しているコラーゲンやヒアルロン酸が補われたわけではありません。
そもそも真皮までコラーゲンやヒアルロン酸は、ほとんど到達できません。
洗ったら、流れ落ちてしまいます。
流れ落ちてしまえば、保湿力はまた低下します。
肌に備わるコラーゲンやヒアルロン酸そのものを増やすなら、食生活や十分な睡眠などが必要です。