会話に相手の名前を含めるのは、好感のある会話方法の1つです。
相手の名前を会話に含めることで、相手は身を乗り出して話を聞いてくれるようになります。
個人を尊重されていることがわかり、嬉しくなるのです。
さらに上級テクニックがあります。
工夫したいのは、名前の呼び方です。
たとえば、パソコンの使い方でAさんに尋ねるとき、どのような言葉を言いますか。
「パソコンの使い方で、Aさんに聞きたいことがあります」
おそらくこうした質問になるでしょう。
間違ってはいませんが、普通すぎます。
「なんだよ。面倒な話はよしてくれよ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、会話上手は、次のようなうまい表現を使います。
「パソコンに詳しいAさんに、聞きたいことがあります」
いかがでしょうか。
ほんの少し表現方法を変えただけですが、印象が変わりますね。
質問をしながら、遠回しに相手を褒めていることがわかります。
「パソコンに詳しいAさん」という前ふりで褒めているので、嬉しくなります。
嬉しくなると、質問にも答えたい気持ちになるのです。
少しくらいなら話を聞いてあげようと思うのです。
こうした表現を、会話で積極的に使っていきましょう。
「子育てについて、Aさんに聞きたいことがあります」を「子育てに慣れているAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。
「数学の問題で、わからないところがあります」を「数学に詳しいAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。
「ダイエットのことで、Aさんに聞きたいことがあります」を「スリムなAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。
いかに相手の機嫌を取って、その気にさせるかなのです。