私は今、人と会話をするとき、めったに下ネタは話さないようになりました。
きっかけがあります。
学生時代、水商売をしている女友達がいました。
彼女はパソコンを持っていなかったので、私の部屋にあるパソコンでメールをさせてほしいと、ときどき遊びに来ていました。
ある日のことです。
仕事が終わった後、彼女はいつものようにパソコンを使いに私のところへやってきました。
その日の彼女は、機嫌が悪かった。
仕事で嫌なことがあったそうです。
問題は、中年男性の下ネタについての発言でした。
「しつこく下ネタを言ってくる客がいて本当に不愉快。仕事だから一応笑っているけれど、本当に付き合いづらい。吐き気がした」
どきっとしました。
私も学生のころは、ときどき下ネタを言うことがありました。
「相手が笑っているから喜んでいるのだろう」と思っていました。
しかし、彼女の発言を聞いて、はっとしました。
笑っているからとはいえ、必ずしも喜んでいるわけではないと思ったのです。
それ以来、下ネタを積極的には言わなくなったのです。
男性による下ネタだけでなく、逆に女性の下ネタ発言でも驚かされることがあります。
男性の下ネタに、とても乗りがいい女性です。
たしかに乗りがよければ盛り上がりますが、程度によります。
男性は女性に下ネタを言うとき「恥ずかしがってもらいたい」と思っています。
いたずらで、下ネタを言っているのです。
しかし、男性の予想をはるかに超えて、女性の乗りがよすぎると、引いてしまいます。
性的に乱れているイメージがあり、人間性を疑ってしまうのです。
笑っていても、内心は相手に幻滅していることもあるのです。
下ネタは、難しい。
使い方には注意が必要です。
会話が盛り上がるネタは、下ネタ以外にもたくさんあります。
出身地について話したり、仕事の失敗について話したりなど、ネタはあるはずです。
男性であれ女性であろうと、相手によい印象を持ってもらうなら、無難に下ネタは避けるほうがいいでしょう。
下ネタは、適度さが重要です。
多用は、控えるようにしましょう。