ときどき、プレゼンの技能を、才能によるものだと思う人がいます。
人前で話すのが上手な人。
滑舌のいい人。
情報の整理がうまい人。
そうした得意技を持っている人がいるのもたしかです。
生まれつき備わっている遺伝子の関係で、得手・不得手に大きな個人差があるのも事実です。
それらを「才能」と呼ぶこともあります。
では、才能がない人はプレゼンの技能を身につけられないのかというと、そうではありません。
才能による差は、微々たるものです。
才能より、努力です。
才能より、練習です。
努力と練習を積み重ねれば、技能は誰でも伸ばせます。
たとえ、性格によるものと思われるような技能でも、努力と練習によってできるようになります。
自転車と同じです。
プレゼンは、自転車に乗る練習と同じだと考えましょう。
地面に足をつかずに乗るなんて、才能のたまものだと思います。
誰でも乗れるようになる前は「できるかな。倒れるとけがをしそうだ」と不安や恐怖を感じていたはずです。
しかし、きちんと努力と練習をすれば、誰でも乗れるようになります。
体が動きを覚え「倒れたらどうしよう」という恐怖さえなくなります。
プレゼンも、同じです。
最初は誰でも「自分にはできない」と思いますし「失敗するのが怖い」と考えすぎてしまいます。
しかし、きちんと努力と練習をすれば、誰でもできるようになります。
それだけです。