フルコース料理でコーヒーが出るタイミングは、決まっています。
必ず食後です。
食前や食事中にコーヒーができることは、ほとんどありません。
特別にオーダーした場合を除けば、食後に出されるのが定番です。
飲み物ですから、別に食前でも食事中でも問題ないような気がします。
なぜ、食後なのでしょうか。
もちろん大きな意味があります。
実は、コーヒーに含まれるカフェインには、胃液の分泌を促す効果があります。
食後にコーヒーを飲めば、胃酸の分泌が促され、消化がスムーズになるのです。
食前に出されない理由も、胃液の分泌促進に関係します。
食前は、胃の中が空っぽの状態です。
もし食前にコーヒーを飲んでしまうと、胃液の分泌が活発になり、おなかが痛くなる場合もあります。
食事中にコーヒーを飲むと、胃液の分泌によって食欲が増進されてしまい、食べすぎてしまいやすくなります。
この働きのため「コーヒーは食後」というのが定番になっています。
ブラックコーヒーならカロリーはゼロですから、飲みすぎても問題はありません。
食後に出るコーヒーは、偶然ではありません。
人間の食事リズムにのっとって考えると、食前や食事中より、食後がベストなのです。