私が19歳のとき、留学先のアメリカでヒロコさんという人と出会ったことがあります。
彼女は私より6歳年上の女性で、ふくよかな体格の女性でした。
すでに社会経験をした人で、日本では、保育士の仕事をしていたと言います。
私は今でも、この方と出会えたことに感謝しています。
彼女は、人の悪口を一切言いません。
彼女ほど、悪口を言わない人はいまだ出会ったことがありません。
大げさに言っているのではなく、一切口にしません。
生活上の不満や改善は口にすることはありましたが「人に対する中傷や悪口」を彼女の口から聞いたことは一度もありませんでした。
どんな人でも、人の悪口の1つや2つは口にしてしまいます。
しかし、彼女は理想的な人物のように、誰の悪口も言いません。
その姿勢が、彼女の印象をよくしていました。
人として尊敬できましたし、見習う姿勢でした。
事実、そのヒロコさんのことを悪くいう人は、周りに1人もいませんでした。
ヒロコさんが誰の悪口も言わないように、ヒロコさんの悪口を言う人も、1人もいませんでした。
まさに誰からも好かれる女性でした。
たいてい悪口を言う人は、誰かに悪口をいわれています。
悪口をいう姿勢そのものが、失礼であり下品であり、褒められたことではないからです。
「悪口を言う人は悪く言われる。悪口を言わない人は悪く言われない」
ヒロコさんを見て、ふと、私の脳裏に法則が浮かびました。
印象をよくするために大切なことは「悪口を口にしないこと」です。
どんなに不満があっても、他人を中傷したり悪口を言ったりしたところで解決することはありません。
人の悪口を絶対に言わないことが、その人の印象アップになるのです。