食は、私たちにとって身近な存在です。
だからといって、何でも食べ物の名前を知っているとは限りません。
じっくり見渡してみると、私たちの身の回りの食べ物には、意外と名前の知らない食べ物が少なくありません。
初めて食べるものなら、初めて名前を聞くパターンが多いでしょう。
普通に食べるのもいいですが、初めて食べるものなら、きちんと名前を確認して覚えるようにしましょう。
「おいしいものを食べたよ」と話せば、相手から「何を食べたの?」と聞かれるのが自然な流れです。
「名前はわからない」となれば、そこで話が中断します。
おいしく食べても、食べ物の名前がわからなければうまく説明できません。
名前を覚えていないと、記憶もぼんやりしてすぐ忘れてしまいます。
食べ物の名前を覚えておかないと、きちんと食べたことにはなりません。
人の名前を覚えることは、相手の存在を認め、敬意を払うことになりますが、これは食べ物においても同じです。
食べ物の名前を覚えることは、食の存在を認め、敬意を払うことになります。
人だけでなく食べ物にとっても、名前はアイデンティティーです。
名前を覚えるだけでいいのです。
初めての食べ物を食する際は、まず名前を確認しましょう。
どんなささいな食べ物でも名前がついています。
名前を知らないまま食べることもできますが、きちんと名前を確認することです。
食べる前でも食べた後でもかまいません。
身近な食べ物なら聞き慣れたものばかりであってすぐわかりますが、世の中はまだまだ広いものです。
世界に目を向けると、聞いたことのない食べ物がたくさんあります。
珍しい名前の野菜があるでしょう。
ルタバガ、コールラビ、ルバーブ、ロマネスコ、エシャロット、アーティチョーク。
変わった名前の果物もあります。
ザボン、ランブータン、ドリアン、マンゴスチン、ペピーノ、ドラゴンフルーツ。
料理についても同じです。
中国の刺し身「ユーサーン」。
韓国の甘辛い料理「トッポッキ」。
タイの焼きそば「パッキーマオ」。
スペイン料理の「アヒージョ」。
イタリア料理の「アクアパッツァ」。
ちょっと変わったお菓子でも、固有の名前がついていることがあります。
ザッハトルテ、オランダクッキー、ダックワーズと聞いて、ぱっとイメージが浮かぶでしょうか。
「聞いたことはある」と思っても、意外とあやふやに覚えていることも少なくありません。
あらためて名前を確認すると、誤って覚えていたことに気づくことがあります。
「アボガド」ではなく「アボカド」が正しいと気づくこともあるでしょう。
初めて食べるものは、きちんと名前を覚えるようにしましょう。
自然と覚えることもありますが、きちんと意識を向けたほうが記憶力は刺激されて覚えやすくなります。
後から忘れてしまうかもしれませんが、少なくとも「聞いたことがある」という感覚は残るでしょう。
覚える自信がなくて忘れてしまいそうなら、メモしておくといいでしょう。
恥ずかしがらないでメモしてください。
どんなに記憶力が悪くても、メモすれば、削除しないかぎり残り続けます。
ど忘れをしても、メモを見ればすぐ思い出せます。
新しい名前を覚えることは、食の世界を広げることになります。
どんどん名前を覚えて、食の世界を広げていきましょう。
「こういう名前なんだね」と名前を意識しながら食べると、よりおいしく味わえます。