親やパートナーが手料理を作ってくれました。
とてもありがたいことですね。
さて、作ってもらった手料理を食べ終えたら、言いたい言葉があります。
「ごちそうさま」です。
食事をきれいに締めくくる挨拶言葉です。
「ごちそうさま」という言葉には「素晴らしいごちそうでした。感謝します」という意味があります。
作ってくれた人に対する、ねぎらいの言葉でもあります。
「ごちそうさま」を言い忘れていませんか。
「いちいち言わなくてもわかる」
「いちいちおいしいと言わなくても伝わっている」
そう思う人もいるかもしれませんが、その考え方はよくありません。
思うだけでは不十分です。
言葉の省略は、敬意と感謝の省略です。
言わなくてもわかるとしても、きちんと言ったほうがいいのです。
以心伝心に頼らないでください。
思うだけでは伝わりません。
思っていることは、きちんと言葉に出して言うことで伝わります。
おっくうに感じるかもしれませんが、たった一言です。
時間も労力もかかりません。
もはや一瞬の発音です。
作ってくれた人の手間暇に比べれば、ねぎらいの一言を言うくらいは何でもないことでしょう。
1日3食作ってもらっているなら、3食ごとにきちんと伝えましょう。
「毎回言うのは不自然にならないか」という心配も不要です。
うっとうしく思われることはありません。
「ごちそうさま」ということは、相手の苦労に謝意を表すことになります。
ねぎらいの言葉に言いすぎることはないのです。
「ごちそうさま」と言うのはもちろんですが、できればもう一言加えましょう。
「おいしかったよ」です。
「ごちそうさま。おいしかったよ」の二言をワンセットにしましょう。
決まり文句にして、日頃の口癖にしましょう。
「そこまで言わなくてもいいのではないか」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
きちんと言ったほうが丁寧です。
「ごちそうさま」だけではおいしかったかどうかわかりません。
「おいしかった」と言うから、おいしかったことが伝わります。
きちんと言葉にして言うことです。
「おいしかったよ」という一言があれば、作ってくれた人はにっこりほほ笑んでくれるでしょう。
元気な声と明るい笑顔で「ごちそうさま。おいしかったよ」と言えれば、100点満点です。
喜んでもらえれば、手間暇をかけて作った労が報われます。
「頑張って作ったかいがあった」と喜びを感じて、疲れも吹き飛ぶのです。