食事をおいしくいただくためのおまじないがあります。
食事をいただく際、手を合わせて笑顔で「いただきます」と言うことです。
食べ始めるときの定番の挨拶言葉ですね。
基本的な食事マナーですが、同時においしくいただくためのおまじないでもあります。
子どもの頃はきちんと言うことができていても、大人になるにつれて忘れがちです。
「いただきます」とは「命をいただきます」という意味です。
あなたが食事をするために、命を捧げた動植物がいます。
命は、動物だけでなく、植物にも宿っています。
その動植物に対して敬意を払うことが大切です。
お茶コーヒーなど、動植物とは無関係に思えるものもありますが、誤解です。
お茶は茶葉から作られ、コーヒーはコーヒー豆から作られています。
牛乳は、牛のお乳ですが、命の断片をいただいていると言えるでしょう。
元をたどれば、やはり命の宿ったものから作られています。
命を捧げてくれた動植物に対して、感謝を込めて「いただきます」と言いたい。
きちんと手を合わせ、軽くお辞儀をしながら言うのがポイントです。
唱えた瞬間、食事が輝いて見えるようになるでしょう。
わずか一瞬の儀式ですが、食に対する誠実な気持ちが高まります。
命に対する敬意、食べることへの感謝の念を持つことです。
真剣な気持ちを持つことで、一口一口が味わい深くなります。
よりいっそう食事をおいしく味わえるようになります。
「いただきます」という一言だけですから、ほとんど手間暇はかかりません。
一瞬の儀式で食事をよりおいしくいただけるのですから、きちんと言ったほうがいいと思いませんか。
基本の食事マナーでありながら、食事をおいしくいただくためのおまじないでもあります。
恥ずかしがらずに言いましょう。
小さくささやくような声でもかまいません。
どうしても声に出して言うのに抵抗があれば、心の中で唱えてもOKです。
そこに、命に対する敬意と感謝の念があればいいのです。
命をいただいている実感を持てば、必ず感謝の念が生まれます。
「残さず食べよう」「きちんと食べよう」「味わって食べよう」という誠実な気持ちが生まれるでしょう。
感謝の念を持てば、食事をよりいっそうおいしくいただけます。