初対面で好印象を与えるコツの1つ。
それは、積極的な自己開示です。
自己開示とは「心を開いて、個人的な話を打ち明けること」をいいます。
「初対面から、自分の話をするのは抵抗がある」
「聞かれてもいないのに自分の話をするのが下品」
「会ったばかりの人に、いきなりプライベートな話をしたくない」
たしかに初対面から、自分のことを話すのに抵抗を感じる人もいるでしょう。
むしろそれは普通の感覚です。
すべての人には、防御本能があります。
まだ相手のことをよく知らない段階で、プライベートな話を打ち明けるのは、誰でも抵抗があって当然です。
「相手が個人的な話をしてきたら、自分も少しずつ個人的な話をしていこう」と様子見する人も多いでしょう。
初対面では万一を考え、個人的な話は控えようと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、心を閉じたままでは、初対面で好印象をアピールするのが難しくなります。
心を閉じていると、消極的な姿勢になってしまいます。
自分の情報を秘密にしていると、アピールが不足して、自分のことが正しく理解されません。
あなたが心を閉じていると、相手も心を閉じたままになるでしょう。
自分が秘密主義を貫いていると、相手も秘密主義になります。
何度か会ってゆっくり自己開示していくのもいいですが、初対面は最初の1回しかありません。
初対面で心を閉じていると、悪印象につながり、再び会うチャンスを失うかもしれません。
ここで大切になるのが「自己開示」です。
自分から積極的にプライベートを打ち明けていきましょう。
たとえば、仕事・趣味・家族構成です。
積極的に自己開示をすることで、オープンな雰囲気が漂い、相手と心の距離を縮めることができます。
相手は、こう思うでしょう。
「自分のことを打ち明けてくれた。私も個人的な話を打ち明けてみようかな」と。
自分から心を開くことで、相手は心のガードが下がり、心を開きやすくなるのです。
これを心理学では「自己開示の法則」と呼びます。
自分がオープンになっていると、相手も影響を受けてオープンになるのです。
相手に心を開いてもらいたいなら、まず自分の心から開いていきましょう。
もちろん最初から何でもあけすけに話すわけではありません。
いきなり重大なプライベートを打ち明けるのはインパクトが強すぎます。
過去のトラウマや人に知られたくないことは、もちろん秘密のままでもOKです。
あくまで差し支えない程度のプライベートを、少しずつ打ち明けていくといいでしょう。
たとえば、趣味・出身地・家族構成といった情報なら、普通に話しても問題ないでしょう。
仲良くなるにつれて自己開示をしていくのもいいですが、初対面は1回かぎりです。
むしろ初対面だからこそ、積極的に自己開示をしたい。
最初に好印象を与えるからこそ仲良くなれ、再び会うチャンスに恵まれ、親しい人間関係に発展できます。
初対面で好印象を与えるコツは、自己開示の法則にあるのです。