退職するときは「自分の代わりはいない」と思いがちです。
「みんな、自分を頼りにしてくれている」
「自分ほど仕事のできる人間はいない」
「自分がいなくなれば、職場は大変なことになる」
悔しい思いから、職場に思いとどまろうとするかもしれません。
そんなとき、こう考えてみてください。
「後任者が現場を対応したほうが、むしろ仕事はスムーズになる」と。
本当は、自分がいなくなったほうがいいのです。
自分の負けを認めるようで、悔しいかもしれません。
見栄やプライドを引き裂かれるようで、情けなく感じるかもしれません。
本音としては、やはり「一番仕事ができるのは自分」「自分こそ、このポジションに適任」と思いたいでしょう。
しかし、つまらない見栄やプライドがあると、退職も転職もできません。
悔しい気持ちを抑えて「後任者が現場を対応したほうが、むしろ仕事はスムーズになる」と考えてみるのです。
すると、退職の罪悪感が小さくなります。
「自分がいなくなったほうが職場のためになる」と思えば、早く退職・転職したほうがいいと感じるでしょう。
引き継ぎでは、実際に自分より仕事ができるように、後任者を育てます。
後任者には、自分の持てる知識と技術のすべてを引き継ぎます。
最終的に、あなたより仕事ができるようになってもらいます。
そうなったほうが、職場も助かります。
あなたにとっても、退職しやすくなるのです。