入室は、第一印象を決める場です。
退室は、後味を決める場です。
一瞬ですが、印象を決める大事な場面です。
面接前は、入退室のマナーをしっかり練習して、スムーズに動けるようになっておくことが大切です。
さて、こうした話をすると、必ず出る話題があります。
「何回練習すればいいのか」です。
回数にこだわるのはよくありません。
目安としては「体が勝手に動くまで」です。
頭の中で、手順を考えていませんか。
「まずドアを手にして開けて、面接官と目を合わせ、挨拶をして、その次は……」
頭で考えているうちは、まだ本当に身についていない証拠です。
私たちが歩くとき、足の動かし方を頭で考えていませんよね。
歩くときは、両足が勝手に動くはずです。
本当に身につくと「体が勝手に動く」という状態になります。
面接の入退室のマナーも「体が勝手に動く」という状態まで練習するのが、理想です。
体が勝手に動く状態になるまでの練習回数には、個人差があります。
10回かもしれませんし、20回かもしれませんし、それ以上かもしれません。
身につくまでは大変ですが、身につけば、後は楽です。
入退室マナーは、自転車のように「一度、体で覚えたことは忘れにくい」という特徴があります。
体が勝手に動くまで、何度も練習しましょう。