高校卒業後の同窓会でのことです。
みんなが久しぶりの再会を果たし、会話も盛り上がりました。
それで、ついお酒の量も増えます。
お酒の力があるからこそ、会話が盛り上がるということもあるでしょう。
往々にして飲み会とは、そういうものです。
しかし、中には、つぶれるまで飲ませてしまう人がいます。
酔って、つぶれてしまうことが楽しいことだと思っているのです。
これ以上飲むと危険だなと、気づき始めたとき、2種類の人間にわかれます。
お互いにお酒が入っていますから、人の本当の姿がわかる瞬間です。
もっと飲ませようとする人は、相手のことを考えていない人です。
それに対して、飲むのをやめさせようとする人は、相手のことを心配している人です。
それ以上飲んでつぶれてしまっては、本人の健康にも悪影響だし、参加しているみんなにも迷惑をかけてしまうからです。
私は2種類の人を見たとき、飲むのをやめさせる人に好感を持ちました。
飲むのを必死になって止めている姿は、今でも印象に残っています。
たしかにみんなで騒ぐのは楽しいですが、限度というものがあります。
たとえ、みんなが盛り上がっている中でも、相手への気配りができている人は、優しい人なのです。