本当の価値は、失ってから初めてわかります。
人間は健康なときには、健康であることがどれだけ幸せなことなのか、わかりません。
それが一度健康を失って、入院してしまったとき、体が不自由なく動くことがどれだけ恵まれていることか、初めてわかるのです。
付き合っているときも、恋をしているときがどれだけ幸せな時間なのか、わからないものです。
私が彼女と付き合っていたときも、付き合っている最中はたしかに幸せでした。
しかし、だんだん慣れてしまい、付き合っていることが当たり前になります。
そのためいつの間にかお互いの価値を忘れがちになり、慣れたころに喧嘩してしまうことになるのです。
こんなときは、一度別れてみると、目が覚めます。
涙を流しながら目が覚めます。
私のときも振られたときに、初めて相手の価値を確認できました。
どれだけ相手が優しく幸せだったか、恋人との過去が走馬灯のように流れて、失ってしまった存在の大きさに初めて気づくのです。
そう考えると、喧嘩して一度離れてしまうのも悪いことではありません。
喧嘩して、離れてしまうことで、相手の本当の価値を知ることができるなら、貴重な経験になるのです。
大切なことは、喧嘩して離れても、しっかり仲直りができることです。
自分が悪かったと認め、もう一度、一緒になれるチャンスができたときは、以前より仲良く接することができるのです。