執筆者:水口貴博

人生の転機を迎えたときの30の言葉

25

難しいイメージは思い込みかもしれない。趣味は、ささいなきっかけで始まる。

難しいイメージは思い込みかもしれない。趣味は、ささいなきっかけで始まる。 | 人生の転機を迎えたときの30の言葉

昔々あるところに、50代の中年男性がいました。

彼には20代の一人娘がいました。

娘が結婚することになったので、彼は結婚式で何か面白い余興を披露しようと考えました。

父の意外な一面を見せて驚かせてやろうと思い、いろいろアイデアを巡らせます。

そこで思い立ったのは「ピアノ演奏」です。

結婚式でピアノ演奏を披露すれば、娘は驚いて感動するに違いないと思いました。

さっそく彼はピアノスクールに入会して、仕事帰りに立ち寄るようになりました。

自宅の近所ではばれるかもしれないので、自宅からちょっと離れたスクールを選びました。

帰りが遅くなることもありましたが、こつこつ練習を続けていきました。

「50の手習い」とはまさにこのことです。

選んだ曲は、パッヘルベルの名曲『カノン』です。

練習すれば初心者でも演奏できる感動のメロディーです。

誰でも知っているクラシックの名曲でもあります。

初心者でしたが、先生とマンツーマンだったこともあり、スムーズにレッスンが進んで短期間で上達しました。

いよいよ結婚式当日です。

大勢の前で演奏するのは緊張しましたが、見事ピアノ演奏が成功して、娘さんに喜んでもらえました。

たどたどしい弾き方でしたが、それがまた良い味を出していて、感動を誘いました。

娘さんだけでなく、式場にいる全員から盛大な拍手を受けました。

すべての人が幸せになった瞬間です。

さて、面白いのはここからです。

結婚式でのピアノ発表がうまくいったので、そこでやめるかと思いきや、やめませんでした。

ピアノの楽しさに目覚めたのです。

「ピアノ演奏はこんなに気持ちがいいものなのか!」

大成功を収めたことで、すっかり味を占めてしまいました。

自分の指で音楽を奏でるのは心地よい。

ピアノは、癒やしにもリフレッシュにもストレス解消にもなります。

演奏すれば、必ず誰かに喜んでもらえます。

音楽といえば、今までずっと聞く側でしたが、初めて演奏する側になりました。

娘さんの結婚式が終わった後も、引き続きピアノスクールに通い続け、ピアノが趣味になったのです。

ピアノに難しいイメージを持っていましたが、思い込みでした。

いざピアノを始めてみると、カノンのように初心者でも演奏できるメロディーがたくさんあることを知ります。

世の中、何かきっかけで趣味になるかわからないものです。

思い立ったらさっそく取り組んでみましょう。

難しいイメージは思い込みかもしれません。

いざ初めてみると、そこには新しい世界が広がっているのです。

人生の転機を迎えたときの言葉(25)
  • ささいなきっかけで新しいチャレンジを始めてみる。
自分で自分を、変えることはできない。

人生の転機を迎えたときの30の言葉

  1. 人生の転機は、最高にエキサイティングな時間。
  2. 意思決定に失敗しないコツは、納得するまで調べ尽くすこと。
  3. いい波が来たら、しっかり乗る。
    人生のゴールデンタイムは、最大限に生かす。
  4. 「面倒くさいからやりたくない」と思うことは好きではない。
    「面倒くさいけどやりたい」と思うことが好きなこと。
  5. お金がないとできないと思っていることは、お金がなくてもできる。
  6. 持ち前の個性を生かすことで、才能が発揮する。
  7. 人生の転機に慌てるのは、日頃から変化に慣れていないから。
  8. 「一人前には3年かかる」という話にとらわれてはいけない。
  9. 敵がいることに嘆くのではない。
    味方・仲間がいることを喜ぼう。
  10. 親友は1人いれば十分。
    1人の親友は、100人の友人以上の価値がある。
  11. 大人になったらやってみたかったことを思い出そう。
    大人になった今なら楽しめる。
  12. どんな副業であろうと、本業がおろそかになってはいけない。
  13. できない理由を見つけるのが上手な人は、大化けする可能性を秘めている。
  14. こつこつ続けていることが、自信になる。
  15. 「都会は家賃が高い」という声をうのみにしてはいけない。
    どんな都会にも、必ず安い物件がある。
  16. あなたの今週の目標。
    「買ったまま読んでいない本を読む」。
  17. 生まれた環境を嘆いても仕方ない。
    大切なのは、生まれた後をどう生きるか。
  18. 何者かになりたいなら、1つの道を究めないといけない。
  19. 「今から始めて遅いですか」と聞いてしまうことは、本当に好きなことではない。
  20. 2番目にやりたいことをやっても、幸せにはなれない。
  21. 先のことまで考えて満足してはいけない。
    先の先のことまで考えるのだ。
  22. 挫折をしたのではない。
    方向転換をしたのだ。
  23. はやっているからといって安易に手を出さない。
    周りが流行で盛り上がっていても、自分の得意なことに集中する。
  24. 表に出てこない成功者は大勢いる。
  25. 難しいイメージは思い込みかもしれない。
    趣味は、ささいなきっかけで始まる。
  26. 自分で自分を、変えることはできない。
  27. 人生は長いようで短いもの。
    あっという間の連続だ。
  28. 「悔いのない人生を生きているか」という自問は、一度だけで満足してはいけない。
  29. 外見を磨くより言葉遣いを磨く。
    さあ、言葉美人を目指そう。
  30. 下り坂にいるときでも、気持ちだけは上向きでいる。

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