人と出会った後、こんな不満を耳にすることがあります。
「もっといい人に出会いたかった」と。
ため息交じりでぼそっと言うこともあれば、心の中で小さくつぶやくこともあるでしょう。
期待外れの出会いであれば、つい愚痴を言いたくなる。
出会いに対する期待感が大きいときほど、期待外れだったときの落胆も激しく感じます。
しかし、この一言はよくありません。
これは悪口の一種だからです。
逆の立場になってみてください。
あなたが誰かと会った後、相手から「もっといい人に出会いたかった」と言われると、どんな気持ちになるでしょうか。
残念な気持ちになるでしょう。
自分を軽く思われていたことにショックを受けるでしょう。
嫌な気持ちを通り越して、悲しい気持ちになることもあります。
自分の存在を否定されたかのように感じて、時には怒りを覚えるかもしれません。
少なくともいい気持ちにはならないはずです。
たとえ口に出して言わなくても、悪く思われるだけで嫌な気持ちになるはずです。
あなたがそうであるように、相手もそうです。
自分がされて嫌なことは、相手にもしないことです。
たとえ思うだけでもよくありません。
言葉に出していなくて相手に伝わっていなくても、心の中で思うだけでもよくありません。
「相手の耳に入っていないからいいよね」という考えは安易です。
心の中のつぶやきであっても、それが悪口になっていることに変わりありません。
相手に聞こえていなくても、自分の心が聞いています。
悪口を言うと心がすさみ、性格もゆがんでしまいます。
「もっといい人に出会いたかった」は、出会い運を下げるフレーズです。
出会った後にかける言葉は、1つしかありません。
「出会ってくれてありがとう」です。
心の中で「出会ってくれてありがとう」と感謝しましょう。
言葉に出して直接相手に伝えるのもいいでしょう。
「出会ってくれてありがとう」と言うと、感謝の気持ちが伝わります。
たとえ期待外れの出会いだとしても「出会ってくれてありがとう」と言いたい。
そんな気になれないかもしれませんが、心を大きくしてください。
期待外れであっても、相手に敬意を払い、出会いを尊重することです。
同じ時間を共有してコミュニケーションを交わした時間は、1つの思い出です。
意義があるのですから「出会ってくれてありがとう」で締めくくることです。
そうすれば、すべての出会いをきれいに締めくくれます。
未来に希望を感じて、明るい気持ちになれます。
不快なことがあっても「こういう出会いもあっていいよね」と許せます。
次の出会いに向かって、軽快な足取りになれるのです。
どんな人と出会っても「出会ってくれてありがとう」で締めくくりましょう。
「出会ってくれてありがとう」は、出会い運を上げるフレーズです。