何事もシミュレーションが大切です。
たとえば、ビジネスです。
仕事を進めるとき、さまざまな状況を想定することで、必要な準備も見えてきます。
シミュレーションはトラブルを避けるのに欠かせません。
事前に起こりそうな出来事がわかっていれば、十分な対策を立てることができ、スムーズに仕事を進められます。
プライベートでも、シミュレーションは大事です。
たとえば、旅行です。
雨が降ったとき、道に迷ったとき、けがや病気をしたとき。
さまざまな状況を想定することで、旅行前に必要な準備がわかり、万一にもスムーズに対応できます。
被害を避けたり、被害に遭っても最小限に抑えたりなど、メリットがあります。
炊事でも、調理方法のシミュレーションが役立ちます。
恋愛でも、デートの進め方はシミュレーションが有効です。
留学でも、渡航の流れや外国語の練習など、シミュレーションが生かせます。
人間には「想像力」という素晴らしい能力があります。
最大限に想像力を生かして、さまざまなシミュレーションをするのは、ビジネスでもプライベートでも有効です。
しかし、いくら大切なシミュレーションも、限度を超えると悪影響です。
あらゆる可能性を計算に入れたり、完璧にトラブルを考えたりするのは大変です。
きわめて可能性の低いことまで考慮に入れると、その分だけ考え事も増えます。
「念のためこれもしておこう」「万一のために準備しておこう」と準備の量も膨大になります。
余計な気苦労や悩み事が増えて、ストレスもたまってしまいます。
いくらシミュレーションをしても物足りない気がして、いつまで経っても落ち着けなくなるのです。
シミュレーションをするのはいいですが、しすぎには注意してください。
特に真面目すぎる人は、シミュレーションをしすぎる傾向があるため、しっかり留意しておきましょう。
完全完璧なシミュレーションは存在しません。
あえて一定範囲から先は考えないようにするのが得策です。
もしシミュレーションをしすぎる癖があるなら、事前に区切る目安を作っておくことをおすすめします。
区切る目安の作り方は自由です。
現実的に無理のない範囲を考慮しながら、状況に応じて、区切る目安を作ります。
「ここまではきちんと考える。ここから先は無視する」といった具合で十分です。
シミュレーションをするのはいいですが、あくまで限度には注意することが大切です。