悪質な探偵業者の中には、契約書を省こうとするところがあります。
依頼者が契約書の必要性について尋ねても、それらしい説明で契約書を省こうとします。
「契約書は証拠が残るので、ないほうがいいですよ」
「契約書を交わしていると時間がありません。今すぐ実行しましょう」
「契約書がなくても、私たちはしっかり成功させます」
「契約書なんて意味はないですよ。大切なのはお互いの信頼関係です」
探偵による調査について詳しくないので「そういうものなのかな」と思いそうになる。
筋が通っているように聞こえて信じそうになりますが、待ってください。
これは大変危険です。
契約内容を法的に証明するものが契約書です。
契約書を交わしていないと、後でトラブルになったとき、契約内容を証明するものがなく、不利な立場になります。
契約書を交わさずに業務を依頼するのは、わざわざ問題を作るようなもの。
手間暇がかかり面倒であっても、必ず契約書を交わしましょう。
もし業者が契約書を交わそうとしないなら、依頼を取り下げるのが無難です。
「話を途中まで進めておいて今さら申し訳ない」と思うかもしれませんが、トラブルを避けるほうが重要です。
依頼者も、業者の言い分をそのまま信じるのではなく、おかしな点はきちんと指摘しなければいけません。
契約するときには契約書を交わすのが、常識中の常識です。