別れを切り出せないのは、傷つけない方法を探しているせいかもしれません。
もちろんできるだけ傷つけない方法を探す姿勢は素晴らしい。
別れ話を切り出す際、できるだけ相手のショックが小さくなるよう、言葉や態度には配慮したほうがいいでしょう。
別れ話は、相手の心の準備を促してから切り出す。
電話やメールではなく、会って話すようにする。
相手を否定するような表現は避ける。
納得するまで、話し合う。
誠意を持って対応すれば、話し合いがスムーズに進むでしょう。
しかし、傷つけにくくする方法はあっても、完全に傷つけない方法を見つけるのは難しい。
別れ話そのものが、ショックな話だからです。
ほとんど不可能な方法を探しているのですから、なかなかよい方法が見つからなくて当然です。
お互い同時に「別れたい」と思ったならスムーズですが、多くの場合、一方に愛する気持ちが残っているでしょう。
では、どうするか。
いっそのこと「傷つくのは仕方ない」と考えるのです。
諦めるのはよくないと思われがちですが、こうしたときの諦めはポジティブです。
別れ話を切り出せば、少なからず相手を傷つけることになります。
「傷つくのは仕方ない」と諦めれば「切り出すしかない」と思えるようになるので、別れの決断ができます。
心がけたいのは、ショックをゼロにすることではなく、小さくすること。
その点を意識できれば、別れ話を切り出す勇気が出やすくなります。