人はそれぞれ、心理的な縄張りの空間を持っています。
これを「パーソナルスペース」と呼びます。
パーソナルスペースに他人が侵入すると、抵抗感が出てきます。
「それ以上は近づかないでほしい」という落ち着かない気持ちです。
パーソナルスペースの面白いところは、対人関係によって大きく変化する特徴です。
親しくない相手ほどパーソナルスペースは広くなり、逆に親しい相手ほど狭くなります。
たとえば初対面の相手とは、お互いに少し離れて話さないと違和感があります。
一方、恋人とは、肌が触れそうなほど近づいても抵抗感がありません。
相手と親しくなればなるほど、パーソナルスペースも狭くなります。
恋人のように親しくなると、最終的にゼロになるのです。
さて、このパーソナルスペースの特性を生かせば、相手があなたにどれだけ親しみを感じているかを確認できます。
相手と75センチ以内まで近づいてみてください。
75センチ以内は、親しい間柄でなければ抵抗を感じる距離です。
75センチ以内まで近づいても、相手が後ずさりをしなければ、相手はあなたに深い親しみを感じている証拠です。
もし相手が後ずさりすれば、まだ十分親しくなっていないと言えるでしょう。
ちなみに、45センチ以内は「恋人の距離」といわれています。
45センチ以内まで近づいても抵抗感がなければ、すでに恋人関係になっているはずです。