執筆者:水口貴博

企業研究をする30の方法

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好調な企業が、優良とは限らない。

好調な企業が、優良とは限らない。 | 企業研究をする30の方法

企業の調子は、売り上げ・経常利益・販売実績などから判断するのが一般的です。

好調な企業なら「きっとこの先も、ぐいぐい成長していくだろう」と期待するのではないでしょうか。

好調な企業に入社できれば、仕事も安定して、収入も上がるような気がします。

しかし、ここが危ないのです。

今は好調でも、今後はわかりません。

好調な企業も、何らかの影響を受け、不調に陥ることがあります。

自社ビルを購入したことがきっかけで、負債が増え、経営が傾くことがあります。

取引先が倒産することで、自社の経営に大きな悪影響を及ぼすことは、よくある話です。

逆に、不調だった企業が、何らかの事情で、好調に転じる可能性もあります。

同業他社が倒産したことがきっかけで、一気にシェアを伸ばすこともあります。

社長が交代したことがきっかけで経営が改善され、業績が回復に転じることもあります。

業界は、さまざまな企業の関係で成り立っているため、1社の状態だけで判断するのは、難しい。

何が起こるかわからないのが、世の中です。

大切なことは「好調な企業が、優良とは限らない」ということです。

現在の企業の状態だけを見て判断するのは、注意が必要です。

企業の経営状態は、参考にはなりますが、過信しないことです。

「好調な企業」と期待しすぎるより「今のところ好調な企業」という冷静な見方のほうが、正しく判断できるでしょう。

企業の将来性は、自己責任のもと、慎重に見極める必要があるのです。

企業研究をする方法(24)
  • 現在の経営状態だけで、企業の善しあしを判断するのは注意する。
急成長している企業は、必ず原因を探ること。

企業研究をする30の方法

  1. 希望する条件の優先順位を、はっきりさせているか。
  2. 平均勤続年数についてよくある誤解。
  3. 企業の個性は、どこに現れるのか。
  4. 企業に出会わなければ、調べることもない。
  5. 企業情報の項目から読み取れること。
  6. 小さな企業だから、大きな可能性が眠っている。
  7. 情報を集めるだけでは、十分に生かせない。
  8. 似た企業があって迷うとき、どうするか。
  9. 企業研究を効率的にするコツ。
  10. 自宅から通える企業の探し方。
  11. 企業の服装を確認する、3つの方法。
  12. 企業訪問ができなければ、企業のそばまで訪問。
  13. インターネット上の噂を、愚直に信じない。
  14. 形だけの制度に、要注意。
  15. 実物を写した写真なのか。
    イメージした写真なのか。
  16. イメージした写真かどうか、見分ける方法。
  17. 離職率にこだわると、企業研究に誤解を生みやすくなる。
  18. 企業情報は、現状の確認だけで満足しない。
  19. 魅力がないと思うのは誤解。
    魅力を見つける力がないだけ。
  20. 企業から発信される情報は、ポジティブな内容に偏っている。
  21. 企業研究は、ストーカーではない。
  22. 志望企業が提供する商品やサービスがあれば、ぜひ利用したい。
  23. 自分の意見だけでなく、ほかの利用者の意見も参考にしたい。
  24. 好調な企業が、優良とは限らない。
  25. 急成長している企業は、必ず原因を探ること。
  26. 組織名から、その企業の全体像を把握してみよう。
  27. 組織図の確認の際は、所属したい部署も決めておくといい。
  28. 企業の規模が小さすぎて、企業情報が入手できない場合の対処法。
  29. 店舗見学を充実させるコツは、予約。
  30. 同業他社も企業研究すると、業界内の位置関係もわかる。

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