数字を眺めるだけでは、企業の詳細が見えてきません。
もちろん本格的に調べようとすると経済知識が必要ですが、基本なら、素人でも可能です。
各項目から、何が読み取れるか。
企業情報の項目から、読み取れることを確認しましょう。
創立年月日とは、事業を開始した日のことです。
設立年月日とは、法人登記をした日のことです。
事業を始めてからの経過時間は、事業を継続できている実績です。
事業を始めてから長い年月が経過しているなら、それだけ実績・安定・歴史があると考えることができます。
資本金とは、事業を運営するときの基礎となる資金です。
資本金が大きければ大きいほど、企業の規模も大きく、規模の大きな事業も行いやすくなります。
しかし、資本金だけで、企業の安定状態を判断するのは得策ではありません。
資本金が大きくても、赤字や負債との兼ね合いもあるため、注意が必要です。
従業員数が多ければ多いほど、生産性が高くなります。
ただし、従業員数に応じて、人件費や保険料もかかります。
また、従業員の種類にも注目です。
従業員とはいえ、正規雇用だけでなく、非正規雇用が含まれている場合があります。
正規雇用と非正規雇用の割合を知ることで、従業員全体の状態や特徴が見えてきます。
売り上げが大きければ大きいほど、企業の規模や収益性が高いと考えることができます。
ただし、売り上げを見るときは、従業員数にも注目です。
収益が大きくても、従業員が多ければ人件費がかかるため、慎重な見方が必要です。
主力となる事業の有無は、売り上げだけでなく、安定にも影響します。
事業内容が斬新なら、新しいことに挑戦する企業であるとわかります。
今までにない事業に挑戦する姿勢があれば、今後、売り上げを飛躍的に伸ばす可能性があります。
取引先とは、人間関係でいう友人に当たります。
取引先に大手企業があれば、太いパイプがあると考えていいでしょう。
大手の背景には、さらに多くの会社との関係があるため、経営の安定を表す目安の1つになります。
その一方で、大手企業との取引が終了すると、売り上げが大幅に落ちる可能性も考慮します。
大手企業との取引が複数あるかどうかも、確認します。