「メイクが上手だね」
そう言われるのは、少し残念です。
自分の美しさを褒められているような気がします。
大人になって仕事を始めると、メイクを研究する余裕が少なくなります。
平日は忙しく、化粧品売り場に立ち寄る余裕がない。
余裕があったとしても、新しい化粧品を買って試す時間がない。
「彼氏がいません。仕事もうまくいきません。どうしたらいいですか」
そう聞かれれば「品質のいい化粧台を買いましょう」とアドバイスします。
すでに化粧台があるなら、より品質の高いものにグレードアップです。
メイクをするときに必要な、バランスです。
目、鼻、口、眉、頬など、各パーツのバランスを整えながら、仕上げようとします。
しかし、バランスとは、顔だけではありません。
乾燥肌とパウダータイプのファンデーションは、相性がいいとは言えません。
普通につけても、すぐ剥がれ落ちてしまいます。
メイクが崩れやすく、ぱさぱさした肌の印象が強くなりがちです。
日常生活では、睡眠不足で朝を迎えることがあります。
「睡眠不足で目が重いなあ」
翌朝鏡を見ると、案の定、目の下にはくまができている。
アイライナーを選ぶ際、まぶたの状態によって選ぶと、より美しく仕上げやすくなります。
ペンシルタイプであろうと、リキッドタイプであろうと、ふさわしい基準は同じです。
あくまで目安ですが、以下に基準をまとめました。
一重まぶたは、目元が重たい印象になりがちです。
目元を少しでも軽くて華やかに見せようとすれば、アイメイクを駆使する傾向があります。
一重まぶたの重たい印象を改善しようとする反動から、あらゆるアイメイクに力を入れる傾向があります。
目に透明感を出すためには、パール感のある淡いブルーのアイシャドーです。
淡いブルーと、パールによる光沢の組み合わせによって、目元に透き通るような透明感が出てきます。
アイシャドーとしてつけるのもいいでしょう。
鏡で、自分のメイクの仕上がりを確かめるとき、大きな誤解があります。
鏡に映る顔は、他人から見られるときの顔と、同一ではないのです。
「どういうこと? 鏡で映った顔は、自分の顔じゃないの?」
取っ手の付いた手鏡には、お金をかけるだけの価値があります。
鏡は、どれも同じだろうと思っていませんか。
たしかに安物の手鏡も高級な手鏡も、鏡を通して見える様子に違いはありません。
マスカラを使ってまつげを上げるとき、まつげがヒジキのように、束になってしまうことがあります。
まつげが上がっていると言えば上がっているのですが、束になっているまつげは太くて固く、上品さに欠けます。
マスカラの先を使ってほぐそうとすると、さらに繊維がついてしまい、ヒジキがさらに太くなる。
寝不足や疲れのときに困るのが、目の下のくまです。
どんより黒ずんだ、目の下のくま。
どんな美人も、くまがあると、台無しです。
目にできるくまの濃さは、体調によって変化します。
少し寝不足や疲れているときなら、薄い灰色のくまができます。
しかし、ひどく寝不足や疲れ気味になると、真っ青なくまになります。
やっていいことと悪いこと。
この2つをきちんと理解することが、メイク上達の道です。
メイクには、そうしたルールが数多く存在します。
目のふちを強調させるアイメイクといえば、アイラインです。
目のふちに沿ってラインを入れるだけで、きゅっとシャープな目元の完成です。
ペンシルタイプで丁寧に輪郭を描けば、それほど難しいことではありません。
自分の顔に合うメイクを見つけるのは、究極のテーマです。
メイクの知識や技術を身につけても、肝心の「どう見せたいか」が決まっていないと、メイクのしようがありません。
適当なイメージでメイクをすると、自分らしくない様子に見られることもあるでしょう。
「なるほど。その方法があったか!」
暑い日は、汗や皮脂によって、メイクが崩れやすくなります。
とある女性から、暑い夏のメイク直しで、画期的な方法を教えてもらいました。
「メイクが崩れやすい夏場は、メイクに何か工夫はしてる?」
私は、ときどき女友達にこの質問を投げてみます。
この質問は、面白い。
マスカラとつけまつげは、どちらがいいのでしょうか。
一概には言えません。
人によりますし、状況によります。
鏡を間近で見ると、顔中にうぶ毛が生えていることがわかります。
顔のうぶ毛の中で、最も目立つのはどこでしょうか。
ずばり、眉間のうぶ毛です。
マスカラは、品質や機能面を基準に選べば、必ず目になじむとは限りません。
まぶたの様子が変われば、ふさわしい化粧品も異なります。
まぶたは、大きく分けて、3種類あります。
欧米の雑誌を見ると、濃いまつげをしたモデルたちが数多く登場します。
深い彫りの顔立ちに濃いまつげは、印象的です。
「欧米人のモデルのような濃いまつげに仕上げたい」
アイシャドーの色合いは、大きく分けると2種類あります。
明るいアイシャドーと暗いアイシャドーです。
元気で明るい雰囲気を出したいときは、オレンジ・ピンク・ベージュなど、明るい色のシャドーで表現します。
女性と夜のレストランに食事に行ったとき、彼女のアイシャドーは、ダークブルーでした。
夕方のロマンチックな雰囲気にぴったりでした。
「きれいに決まっているな」
パフの使い方に、難しい説明は不要です。
ふわふわした優しい肌触りで、力もあまり使いません。
比較的、使いやすいパフですが、やはり使い方に個人差があるようです。
乾燥してかさかさし始めれば、すでに唇の状態は悪化しつつあります。
冬は、唇がひび割れてからでは遅すぎます。
ひび割れる前の対策が大切です。
化粧道具の中には「リップブラシ」が存在します。
毎日メイクをする女性でも、リップブラシを持っている人は少ないのではないでしょうか。
理由は単純です。
大切な場面では、口紅を直接唇に当てるより、リップブラシをおすすめします。
普通の口紅を唇に直接塗ると、しわの奥まで届かなかったり塗りすぎたりなど、粗い仕上がりになるからです。
その点、リップブラシは、細い毛先が唇の奥までしっかり口紅を含ませることができます。
口紅が落ちにくく、色のむらを防ぐために「ティッシュオフ」という方法があります。
別にテクニックというほど、大げさなことではありません。
口紅を塗った後、ティッシュを口にくわえ、余分な口紅を落とすだけです。