私はよく、金券ショップにぶらぶら立ち寄ります。
東京の渋谷には、金券ショップがたくさんあります。
金券ショップに行くうちに、ある客層の特徴に気づきました。
恋に悩んでいるであろう男性客が多いのです。
自分と同じ境遇の人は、なんとなく、見てわかります。
私と同じような行動をしているからです。
金券ショップに行くと、ただ格安に踊らされて来店している客ばかりではありません。
恋愛に悩む男性がよく来店しています。
なぜでしょうか。
実は、私も同じ状況なので、理由がわかります。
金券ショップを見ていると、恋愛のアイデアがひらめきやすいからです。
映画、温泉、グルメ、美術館、水族館、動物園、テーマパーク、展望台。
あらゆるジャンルの格安チケットが置いています。
そういうのを眺めていくうちに、ぱっとひらめくのです。
「そういえば、彼女は絵を見るのが好きだと言っていたな」
「おや。この映画のチケットは、彼女が見たいといっていた映画だ。一緒に見に行きたいな」
「コーヒーショップのチケットで、デートに誘えるな」
「温泉のチケットが安いなあ。そういえば、彼女は疲れているからゆっくりしたいと言っていた。ちょうどいいな」
「展望台の格安チケットだ。夜に展望台に行って食事をすれば、ロマンチックな雰囲気になるだろうな」
不思議です。
金券をぼうっと眺めているうちに、恋愛の発想がいろいろと浮かんでくるのです。
買いたい洋服がなくても、店内を見て回っているうちに、気に入ったものを見つける感覚と同じです。
買いたいものがなくても、コンビニに入ると、何か買ってしまう感覚に似ています。
最初は買うつもりがなくても、さまざまな金券を見ているうちに、デートの計画が次々とひらめきます。
あなたにこれという恋愛発想がなくても大丈夫です。
金券ショップに飛び込みましょう。
恋に悩んだら金券ショップです。
彼女のことを思い出しながら眺めていると、何らかの発想が必ず浮かんできます。
金券ショップは、恋に悩む男性の憩いの場になっているのです。