わかりやすい説明ができるようになるためには、物事のポイントを押さえる練習をする必要があります。
こればかりは魔法の方法はなく「普段からの練習」がどうしても必要です。
ポイントを押さえる練習としておすすめしたいのが、読書の際の「線引き」です。
読書をするときに、本をきれいに扱いながら読むのは、本当の読書ではありません。
読み終わった後、古本屋に売ることを前提にして本を読む人がいますが、そういう人の吸収力は弱くなっています。
本を買ったら、売れなくなるくらいに、手を動かして線引きをします。
どんどん本に書き込んで、自分色に染めてしまうのです。
消せないボールペンを使って、大胆に線を引いてかまいません。
まず、自分が大切だと思ったところからでいいので、積極的に線を引くようにしましょう。
これだけで、たくさんの文章から重要部分を選び出す練習になります。
ポイントを押さえる練習とは、こういうことです。
慣れてくれば線を引くときには、3種類の色を用意するといいでしょう。
私も今、読書をするときには、次の3種類のペンを活用して読書をしています。
文具店に行けば、3色が1本にまとまったボールペンがあります。
3色ボールペンを購入して、読書のときに活用するのです。
3種類の色を使って、文章の中でポイントはこれだと思われる部分に、積極的に線を引いていきます。
すると、今まで1種類だけの読書の線引きから、3つのカテゴリーに分けた線引きに変わります。
文章の中にも、重要さに強弱があります。
慣れてくれば、3色ボールペンを使って「客観的最重要」「客観的重要」「主観的重要」に分けて、練習をしましょう。
大切なところを押さえる練習になります。
この習慣を続けていれば、日常で話をするときには、知らず知らずに効果が現れます。
普段の読書で、大切な部分を見抜く練習をしているので、日常会話でも大切なポイントがつかめるようになるのです。
あなたが聞き手のときには、話し手のポイントを押さえやすくなります。
あなたが話し手のときには、話のポイントを押さえて発言しやすくなります。
それは、読書のときの線引きが基礎になっているのです。