「いい出会いがあるだろうか。そうだ、占い師に占ってもらおう!」
未来の出会いを知りたいとき、占い師に占ってもらおうと考える人もいるでしょう。
名案と言えば、名案です。
評判のいい占い師であれば、ぴたりと当てることができるかもしれません。
いつ、どこで、どんな人と出会えるのか、見事に当てる可能性もあるでしょう。
占い師から「あなたは将来こんな人と出会います」と言われると、将来に希望が持てて、嬉しくなるでしょう。
出会いがなくて焦っている人なら、なおさら占い師に頼りたい気持ちも強いのではないでしょうか。
ここで気づいてほしいことがあります。
占い師に出会いを占ってもらうなら、十分注意してください。
映画の結末をばらされるようなものだからです。
人に将来の出会いを教えてもらうと、出会いの面白さが半減します。
将来の出会いを教えてもらうのではつまらない。
わざわざ自分から出会いの面白さを半減させているようなもの。
ネタバレをされたようながっかり感があります。
占いにもデメリットがあります。
占い師に占ってもらうと、占いが外れたときの失望感も大きくなります。
「あの占い師は嘘をついた」など、余計な恨みを作ることにもなりかねません。
「出会いがある」と言われるとも限りません。
「あなたに出会いはありません」と言われる可能性もゼロではありません。
「ありません」と断言されると、ますます出会いがつまらなくなります。
出会いは何が素晴らしいのか。
「わからないこと」が素晴らしいのです。
わからないから、いろんな想像が広がってわくわくできます。
わからないから、自ら運命を作り出すモチベーションも高まります。
いつどこでどんな人と出会うかわからないことこそ、出会いの醍醐味です。
映画は「どんな展開になるのだろう。どんな結末を迎えるのだろう」とわくわくするから面白いように、出会いも同じです。
出会いも「どんな人と出会えるのだろう。いつ出会えるのだろう。どんな関係になるのだろう」とわくわくするから面白い。
占い師に出会いを占ってもらうことは、出会いの面白さを自ら奪う行為であることに気づいてください。
出会いの可能性を引き出したいなら、将来の出会いが気になっても、あえて占い師に頼らない勇気が必要です。
あえて知らないままにすることも勇気です。
出会いの運命は、自分で作るものです。
誰かに決めてもらうものでもなければ、教えてもらうものでもありません。
誰かに「こうだ」と決めつけられると、その言葉に惑わされ、可能性の制限につながります。
占い師に頼らないからこそ、想像力と行動力が発揮されます。
未来の出会いにわくわくする楽しみが最大化されるのです。