集団面接で、大変答えにくい質問をされることがあります。
「この中から1人落とすとすれば、誰にしますか」です。
一瞬、凍り付くような雰囲気になるでしょう。
「自分を落とします」と言えば、自分が不利になります。
一方、具体的に誰かを指名すれば、その人から恨まれる結果になるでしょう。
誰かを悪者扱いする様子も、やはり印象がいいとは言えません。
どう答えても印象が悪くなるように思えますが、実は、こういう場面の決まり文句があります。
「全員が通過できるように努力する」と答えましょう。
具体的な回答を避けているように思えますが、誤解です。
れっきとした協調性の1つ。
自分も他人も指定しにくければ、互いにとって好都合の回答を心がけることが大切です。
最後まで諦めず、みんなで力を合わせる姿勢を見せたほうが、困難を乗り越えやすくなります。
そういう発想ができる人は、仲間意識が強くて、温かい心も感じますね。
社会に出ると、似たような場面が存在しますが、考え方は同じです。
特定の人物を蹴落とすのではなく、みんなで協力する姿勢を見せたほうが、結束力が生まれます。
正直に答えるのは、面接官が「必ず誰か1人を挙げてください」と念を押したときのみです。
基本的な考え方は「全員が通過できるように努力する」という回答が適切です。