紛らわしいのが、アレルギー肌と敏感肌です。
どちらもささいなことに反応しやすい肌というのは、理解できます。
表現に統一性がないだけの問題かと思えば、化粧品の説明書には、両方の表記が混在していることがあります。
「アレルギー肌の人はつけてからしばらく様子を見てください。敏感肌の人は塗る量を少なくしてください」
なにやら、意味が異なるようですね。
実はこの2つの言葉は、意味が若干異なります。
説明書をきちんと理解するためにも、まずアレルギー肌と敏感肌の違いを正しく押さえておきましょう。
アレルギー肌とは、ある特定の成分にだけ、かゆみや腫れを起こしてしまう肌のことです。
まず、アレルギーの原因となる物質が何であるかを把握することが大切です。
アレルギー肌の人は、アレルゲンを避けた化粧品さえ使っていれば、普通の肌とは何も変わりありません。
塗る量も、塗り方も、特に気にする必要はありません。
アレルギー肌より大変なのは、むしろ敏感肌です。
敏感肌とは、あらゆることに対して、かゆみや腫れを起こす肌のことです。
生まれつき角質が薄い体質もありますし、乾燥肌が悪化して敏感肌になることもあります。
角質が大変薄いため、バリアー機能そのものが、弱い状態です。
そのため、あらゆる刺激に対して、敏感に反応してしまいやすいのです。
化粧、衣類、乾燥など、物質的なものだけではありません。
ストレスなど精神的な影響にも敏感に反応し、かゆみや腫れなどの原因になります。
出血を伴う場合もあります。
敏感肌には、弱酸性の洗顔料や化粧品などを使い、できるだけ肌に負担をかけない方法が勧められます。
また、十分に睡眠を取って、ストレスの小さな生活を心がけることが大切です。